2008年 11月 28日
小祝塾 足摺 Qさん、キュウリ編 |
順不同であるがお許しを。
早朝ジュンちゃんちに迎えにいって一路足摺へ。
太平洋の水平線から登る朝日が暖かい。
Qさんちの圃場からスタート。
エンドウ豆は昨年とは打って変わってビシッと色ものり
ずんぐり節間も短く、おまけに揃いも良い。
小祝さんも文句なしの合格点。
あとは実の肥大時期にほどよいアミノ酸系ボカシの追肥と
苦土の補給を忘れなければ、、、
忙しすぎてパートさんが逃げるのは間違いない。
畝の大きさも水がたまりにくく「通路」で追肥ができるようになっている。
これはなるほどなるほど。
続いてニンニク。良いとこはすっとばして
調子の悪い畝3本ほど。
ここ10日間ほどで葉先が赤っぽくしなれてきて「いき」がよくない。
斜面畑のボトムにあたるところで底水がけっこうありそう。
引っこ抜いて根をみてみると白根がまっすぐ入っていて悪くない。
小祝さんの判断では生有機物の一時的なガス害ではなかろうかとのこと。
新葉の展開は問題ないのでとりあえず様子見。
夕方、N組からも同じ症状が多発しているとの連絡が入った。
うーん、どうも「底水」と関係がありそう。
農業義技術体系あたりだと事例が掲載されているのだけどモチロン手元にはない。
ここで古葉の「赤」に注目するとリンサン欠乏が考えられる。(もしくは寒害。)
分析でリンサンがでているので、土にはあると想定すると
例年に比べての多雨。この過湿状態でリンサンを吸収する根毛や菌根菌が
機能不全ではないかとの疑いあり。
そうであれば、リンサンの葉面散布もありか。しばらく調査せよ也。
農業技術体系が土佐清水の図書館にあるので暇なときのぞいてみてくだされ。
(農文協のルーラル電子図書館にとんで、検索。
掲載ページだけをチェックしておけば調べるのがラクチン。)
続いて慣行キュウリ農家。
連作でボロボロの土になっていたのを復活させた若手ホープのハウス。
ここもしっかり堆肥場を自作していた。
植物性の有機物を毎年30トン投入し潅水&太陽熱消毒。菌を放り込んで養生。
ややミネラル不足(マンガン欠乏)だけど基本的には問題なし。
葉の状態や肥料のバランスなどから的確にアドバイスをしていく小祝さん。
慣行であろうが有機であろうが関係ない。
植物が光と二酸化炭素と水と肥料でどう健全に育つか
かたくなにその道筋(システム)にそっているだけである。
栽培技術が高いレベルにある慣行圃場での勉強会はいろいろとためになる。
山のないコンスタントな増収技術についてあれこれ。
どう変わるか楽しみ。
詳しいレシピに興味があるかたはご一報を。
土佐清●主催なものであまり詳しくは語れないのです。
順不同であるがこちらは同じキュウリ農家でもやや不調なところ。
先の圃場と違うところはやはり土であった。その他相違点。
1未熟な有機物が見受けられること2畝肩
2条潅水チューブマルチ下ではなく、畝中央パイプ潅水。
3窒素過多
1は2の影響で畝の地際に近いところが乾燥しすぎていた。
よって窒素が容易に過剰な硝酸態へ変化しそう。
そして乾いたところのミネラルは吸えない。
2の潅水パイプによる潅水施肥は株元へ余剰な水や窒素を補給することになる。
よってからだづくり(繊維)に必要な炭水化物が不足。ぺらぺらな葉っぱ。
そこへ多窒素でだぶつく硝酸。
マンガン欠乏で薄い葉の斑点のところからカッパンが広がっていた。
レシピは発根を促すこと。不足ミネラル(過剰かも)の同定後その補給。
両者共通で若干窒素優先気味。
からだをしめるミネラル補給、そして不足する炭酸ガスの補給。
ちなみにキュウリ。
二酸化炭素濃度500PPMのときは増収率3%
800PPMで13%、2000PPMで20%というデータもある。
2割増収は大きい。
ピーマンであろうがキュウリあろうが
おさえるべきポイントは同じであるというのを痛切に感じた。
順不動で続く
(は
早朝ジュンちゃんちに迎えにいって一路足摺へ。
太平洋の水平線から登る朝日が暖かい。
Qさんちの圃場からスタート。
エンドウ豆は昨年とは打って変わってビシッと色ものり
ずんぐり節間も短く、おまけに揃いも良い。
小祝さんも文句なしの合格点。
あとは実の肥大時期にほどよいアミノ酸系ボカシの追肥と
苦土の補給を忘れなければ、、、
忙しすぎてパートさんが逃げるのは間違いない。
畝の大きさも水がたまりにくく「通路」で追肥ができるようになっている。
これはなるほどなるほど。
続いてニンニク。良いとこはすっとばして
調子の悪い畝3本ほど。
ここ10日間ほどで葉先が赤っぽくしなれてきて「いき」がよくない。
斜面畑のボトムにあたるところで底水がけっこうありそう。
引っこ抜いて根をみてみると白根がまっすぐ入っていて悪くない。
小祝さんの判断では生有機物の一時的なガス害ではなかろうかとのこと。
新葉の展開は問題ないのでとりあえず様子見。
夕方、N組からも同じ症状が多発しているとの連絡が入った。
うーん、どうも「底水」と関係がありそう。
農業義技術体系あたりだと事例が掲載されているのだけどモチロン手元にはない。
ここで古葉の「赤」に注目するとリンサン欠乏が考えられる。(もしくは寒害。)
分析でリンサンがでているので、土にはあると想定すると
例年に比べての多雨。この過湿状態でリンサンを吸収する根毛や菌根菌が
機能不全ではないかとの疑いあり。
そうであれば、リンサンの葉面散布もありか。しばらく調査せよ也。
農業技術体系が土佐清水の図書館にあるので暇なときのぞいてみてくだされ。
(農文協のルーラル電子図書館にとんで、検索。
掲載ページだけをチェックしておけば調べるのがラクチン。)
続いて慣行キュウリ農家。
連作でボロボロの土になっていたのを復活させた若手ホープのハウス。
ここもしっかり堆肥場を自作していた。
植物性の有機物を毎年30トン投入し潅水&太陽熱消毒。菌を放り込んで養生。
ややミネラル不足(マンガン欠乏)だけど基本的には問題なし。
葉の状態や肥料のバランスなどから的確にアドバイスをしていく小祝さん。
慣行であろうが有機であろうが関係ない。
植物が光と二酸化炭素と水と肥料でどう健全に育つか
かたくなにその道筋(システム)にそっているだけである。
栽培技術が高いレベルにある慣行圃場での勉強会はいろいろとためになる。
山のないコンスタントな増収技術についてあれこれ。
どう変わるか楽しみ。
詳しいレシピに興味があるかたはご一報を。
土佐清●主催なものであまり詳しくは語れないのです。
順不同であるがこちらは同じキュウリ農家でもやや不調なところ。
先の圃場と違うところはやはり土であった。その他相違点。
1未熟な有機物が見受けられること2畝肩
2条潅水チューブマルチ下ではなく、畝中央パイプ潅水。
3窒素過多
1は2の影響で畝の地際に近いところが乾燥しすぎていた。
よって窒素が容易に過剰な硝酸態へ変化しそう。
そして乾いたところのミネラルは吸えない。
2の潅水パイプによる潅水施肥は株元へ余剰な水や窒素を補給することになる。
よってからだづくり(繊維)に必要な炭水化物が不足。ぺらぺらな葉っぱ。
そこへ多窒素でだぶつく硝酸。
マンガン欠乏で薄い葉の斑点のところからカッパンが広がっていた。
レシピは発根を促すこと。不足ミネラル(過剰かも)の同定後その補給。
両者共通で若干窒素優先気味。
からだをしめるミネラル補給、そして不足する炭酸ガスの補給。
ちなみにキュウリ。
二酸化炭素濃度500PPMのときは増収率3%
800PPMで13%、2000PPMで20%というデータもある。
2割増収は大きい。
ピーマンであろうがキュウリあろうが
おさえるべきポイントは同じであるというのを痛切に感じた。
順不動で続く
(は
by kousakudou
| 2008-11-28 23:18
| 土ラボ(資材・技術等)