2010年 05月 01日
播種88・鉢上60・定植(3-2)33・定植(3-3)28・まじトマ27 |
猫はでてきません。考察の過程をつらつらと長いです。
結論だけを短く書くほうがスマートで喜ばれますが、
過程を記録していないとアヤマチを見過ごしてしまうので。
■強烈な紫外線で畝内の地温が30度近くまで跳ね上がる。
安定的に早起きすることは体質的に無理なので潅水の時刻が遅れる。
そんなときはせっかく伸びた根が痛んでしまう。
■どんどん溶けて吸われて、流れて欲しい「石灰」もほかの要素と違って、
温度が高くなればなるほど溶解度が低下する。
有機物は爆発的に動き出す。
とおもしろくない。
パプリカなら遮光ネットでごまかせるがトマトはそうはいかない。
■ということで、tmpちゃんがお客さんの家をまわるたびに回収して持ってきてくれてた大量の古新聞をマルチ下に敷きこんでみた。
モモヒキがズボンの裾からはみ出ているようでみっともないが地温が3度ほど下がる。
日経と高知新聞と電波新聞と聖教新聞でどれだけ地温に差があるか検証中である。
メリットがあるなら必ずデメリットもある。結果はいましばらく。

贅沢に朝刊一日分を広げて使用。
■昨日石灰か?と石灰成人になりきって考察を続けるも、土中石灰欠乏の線はなし。
今期もしつこくそれぞれの要素を深く追いかけては再統合して捨てる、、という作業を繰り返す。
■草姿による生育診断は間違いなく窒素過多。誰がみても窒素過多。
元肥に窒素は入れていない。土壌分析でも窒素はでない。
そうなると思い当たるのが有機物由来の窒素である。
この有機物由来の窒素は補足しにくいが、気相率が高くて、乾燥させ、温度が高いと無機態の窒素を放出しやすい。これが一番怪しい。ほんの少しの水分で「片効き」する。
■このほんの少しの水分で優先的に根が吸収するのは「窒素」と「カリ」である。
微量要素やその他の成分も吸収できない。
そしてカリは絶対量が不足している。
こうなると光合成能力は劣るは同化産物を転流する能力は落ちるは
あげくのはては地上部ばかり水膨れのように暴走するパターンである。
■注意すべきは「窒素過多」の症状でも「絶対的窒素量」は不足しているかもしれないということ。
現在対策として考えられることは
1 カリの葉面散布。
2 カリの土中への追肥。
3 酢の葉面散布。
(その他アルコール系、薄いアミノ酸系、キトサン系、海藻系と、同化物直接ドーピングか、同化促進のための添加剤的役割のものなど、まあいろいろ)
4 脇芽欠きを少し遅らせて成長点確保。エネルギーを分散させる。
(場合によっては根量が増えて更なる暴走も考えられる。)
5 地温を低下させる。
6 上記の対策をとりながら思い切って潅水を少量多回数で増やす。
(このままだと一段とカリが流亡する恐れがあるし、窒素の片効きが助長されるだけなので、何らかの方法でカリを補給しながらが必須。)
7 昼温・夜温のめりはりをつける。
8 思い切ってがつんと高濃度しびれ系施肥。
(病害虫を抑える手立てが必要だし梅雨に入ったらえらいこっちゃ。)
■定植時期を2月中終らせる作型というのは収量の問題だけでなく
茎葉が茂って地温のコントロールも容易になるし、5月の好天のときに栄養成長と生殖成長のバランスがとりやすく、理にかなっているのだなあと痛感。
■と、こんなことがまとまったのに、パプにえひめAI2、5ℓ流し、トマトにも酢&えひめを流してしまった。
カリがいるっちゅうの。
■ぶくぶくでsakaさんからお知恵拝借、自家製「酢カリ製造中。
有機JASで使える「塩化カリ」ってどれだ?
■潅水を控えると「畝内」があっというまに「酸素不足」になる。
とくにマルチ下の気相が高くて微生物活動が活発な土ほどあっというまに「酸素不足」になる。
適度な潅水⇒土中の二酸化炭素を追い出して⇒酸素を含んだと入れ替わる。
マルチをしていると空気交換が妨げられやすい。有機物マルチや寒冷紗マルチが良いといわれる一因。
少量多回数というのも、適正pF値をキープしつつ、ガス交換を促す意味合いもあるようだ。
■露地の雨は、炭酸水が地面に突き刺さり、ミネラルも溶かすし、ガス交換も促してくれる。
天水に勝るものなしというのも納得がいく。条件次第ですが。
■いまのとことの反省。
1 定植時の畝の水分が適正でなかった。もう少ししっとりと。なおかつそれをキープできるマルチング。
2 定植時から活着までの水が不足していた。
根がすみやかに根鉢から外へ伸長していたので、水を控えてしまった。
定植後5日~7日間(パプとトマトで異なる。注意せよ。)ほどはポット内の根で樹体維持に必要な水分を吸っている。白木本が一番詳しい。
3 この乾燥のせいでパプにはスリップス被害増大。トマトは窒素片効きを助長。
4 畝内の絶対的カリ不足。重量法土壌分析の数値どおりのふるまいをみせている。何がなくても窒素の片効きだけは避けなければいけない。過去の経験からもカリ過剰のほうがまだ成育はまし。カリ不足の窒素片効きがやっかい。しかも苦土過剰なのでいちだんとカリ吸収障害が出やすい。
5 不足分をすべて固形で補給するのはおっかないので、やはりチューニング堆肥製造やゼオライト、ソフトシリカ系との併用が一番安心か。。もしくはカリの潅水施肥。
6 葉色の濃さは「転流」がスムーズでないときにもおこり得る。パプにおける逆スプーン葉はカリ欠濃厚。
結論だけを短く書くほうがスマートで喜ばれますが、
過程を記録していないとアヤマチを見過ごしてしまうので。
■強烈な紫外線で畝内の地温が30度近くまで跳ね上がる。
安定的に早起きすることは体質的に無理なので潅水の時刻が遅れる。
そんなときはせっかく伸びた根が痛んでしまう。
■どんどん溶けて吸われて、流れて欲しい「石灰」もほかの要素と違って、
温度が高くなればなるほど溶解度が低下する。
有機物は爆発的に動き出す。
とおもしろくない。
パプリカなら遮光ネットでごまかせるがトマトはそうはいかない。
■ということで、tmpちゃんがお客さんの家をまわるたびに回収して持ってきてくれてた大量の古新聞をマルチ下に敷きこんでみた。
モモヒキがズボンの裾からはみ出ているようでみっともないが地温が3度ほど下がる。
日経と高知新聞と電波新聞と聖教新聞でどれだけ地温に差があるか検証中である。
メリットがあるなら必ずデメリットもある。結果はいましばらく。

贅沢に朝刊一日分を広げて使用。
■昨日石灰か?と石灰成人になりきって考察を続けるも、土中石灰欠乏の線はなし。
今期もしつこくそれぞれの要素を深く追いかけては再統合して捨てる、、という作業を繰り返す。
■草姿による生育診断は間違いなく窒素過多。誰がみても窒素過多。
元肥に窒素は入れていない。土壌分析でも窒素はでない。
そうなると思い当たるのが有機物由来の窒素である。
この有機物由来の窒素は補足しにくいが、気相率が高くて、乾燥させ、温度が高いと無機態の窒素を放出しやすい。これが一番怪しい。ほんの少しの水分で「片効き」する。
■このほんの少しの水分で優先的に根が吸収するのは「窒素」と「カリ」である。
微量要素やその他の成分も吸収できない。
そしてカリは絶対量が不足している。
こうなると光合成能力は劣るは同化産物を転流する能力は落ちるは
あげくのはては地上部ばかり水膨れのように暴走するパターンである。
■注意すべきは「窒素過多」の症状でも「絶対的窒素量」は不足しているかもしれないということ。
現在対策として考えられることは
1 カリの葉面散布。
2 カリの土中への追肥。
3 酢の葉面散布。
(その他アルコール系、薄いアミノ酸系、キトサン系、海藻系と、同化物直接ドーピングか、同化促進のための添加剤的役割のものなど、まあいろいろ)
4 脇芽欠きを少し遅らせて成長点確保。エネルギーを分散させる。
(場合によっては根量が増えて更なる暴走も考えられる。)
5 地温を低下させる。
6 上記の対策をとりながら思い切って潅水を少量多回数で増やす。
(このままだと一段とカリが流亡する恐れがあるし、窒素の片効きが助長されるだけなので、何らかの方法でカリを補給しながらが必須。)
7 昼温・夜温のめりはりをつける。
8 思い切ってがつんと高濃度しびれ系施肥。
(病害虫を抑える手立てが必要だし梅雨に入ったらえらいこっちゃ。)
■定植時期を2月中終らせる作型というのは収量の問題だけでなく
茎葉が茂って地温のコントロールも容易になるし、5月の好天のときに栄養成長と生殖成長のバランスがとりやすく、理にかなっているのだなあと痛感。
■と、こんなことがまとまったのに、パプにえひめAI2、5ℓ流し、トマトにも酢&えひめを流してしまった。
カリがいるっちゅうの。
■ぶくぶくでsakaさんからお知恵拝借、自家製「酢カリ製造中。
有機JASで使える「塩化カリ」ってどれだ?
■潅水を控えると「畝内」があっというまに「酸素不足」になる。
とくにマルチ下の気相が高くて微生物活動が活発な土ほどあっというまに「酸素不足」になる。
適度な潅水⇒土中の二酸化炭素を追い出して⇒酸素を含んだと入れ替わる。
マルチをしていると空気交換が妨げられやすい。有機物マルチや寒冷紗マルチが良いといわれる一因。
少量多回数というのも、適正pF値をキープしつつ、ガス交換を促す意味合いもあるようだ。
■露地の雨は、炭酸水が地面に突き刺さり、ミネラルも溶かすし、ガス交換も促してくれる。
天水に勝るものなしというのも納得がいく。条件次第ですが。
■いまのとことの反省。
1 定植時の畝の水分が適正でなかった。もう少ししっとりと。なおかつそれをキープできるマルチング。
2 定植時から活着までの水が不足していた。
根がすみやかに根鉢から外へ伸長していたので、水を控えてしまった。
定植後5日~7日間(パプとトマトで異なる。注意せよ。)ほどはポット内の根で樹体維持に必要な水分を吸っている。白木本が一番詳しい。
3 この乾燥のせいでパプにはスリップス被害増大。トマトは窒素片効きを助長。
4 畝内の絶対的カリ不足。重量法土壌分析の数値どおりのふるまいをみせている。何がなくても窒素の片効きだけは避けなければいけない。過去の経験からもカリ過剰のほうがまだ成育はまし。カリ不足の窒素片効きがやっかい。しかも苦土過剰なのでいちだんとカリ吸収障害が出やすい。
5 不足分をすべて固形で補給するのはおっかないので、やはりチューニング堆肥製造やゼオライト、ソフトシリカ系との併用が一番安心か。。もしくはカリの潅水施肥。
6 葉色の濃さは「転流」がスムーズでないときにもおこり得る。パプにおける逆スプーン葉はカリ欠濃厚。
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by kousakudou
| 2010-05-01 23:21
| 赤栽培録