2009年 12月 02日
表層雪崩注意 |
費用対効果シリーズ。
「昭和文学全集27」小学館 平成元年 まだまだバブリーなときに出版された全集もの。
豪華なコンピものは結局中途半端で古本市場でも安値のようだ。
故にアウトした人間の味方である。3段組・1000p近くで500円。
中味はすらすらいけないのでさらにむいておる。
完読は厳しい。なんせ重い。ついでに中味も重い。
うっかり枕元に積み上げて眠ってしまえば寝返りのうちようによっては大怪我をするだろう。
危険。
福田 恆存・花田清輝 江藤淳 吉本隆明 竹内好 林達夫の6人のコンピアルバム。
竹内好の魯迅
「魯迅の見たものは暗黒である。だが、彼は、満腔の熱情をもって暗黒を見た。そして絶望した。絶望だけが、彼にとって真実であった。しかし、やがて絶望も真実でなくなった。絶望も虚妄である。「絶望の虚妄なることは正に希望と相同じい。」絶望も虚妄ならば、人は何をすればよいか。絶望に絶望した人は、文学者になるより仕方ない。何者にも頼らず、何者も自己の支えとしないことによって、すべてを我がものにしなければならぬ。かくて文学者魯迅は現在的に成立する。啓蒙者魯迅の多彩な現れを可能にするのものが、可能となる。私が彼の回心と呼び、文学的正覚と呼ぶものが、影が光を生み出すようにして生み出されるのである。」
江藤淳の夏目漱石もチラ出しだけどおもしろかった。ずんと来た。
並行して高橋源一郎「日本文学盛衰史 講談社を読んでいるのでさらに面白い。
ついでに関川 夏央, 谷口 ジロー の『坊っちゃん』の時代 双葉文庫も読んでいると熱い。
吉本隆明はマチウ書試論2ページ目で深く落ちた。簡単に落ちた。
朝まで落ちた。
「昭和文学全集27」小学館 平成元年 まだまだバブリーなときに出版された全集もの。
豪華なコンピものは結局中途半端で古本市場でも安値のようだ。
故にアウトした人間の味方である。3段組・1000p近くで500円。
中味はすらすらいけないのでさらにむいておる。
完読は厳しい。なんせ重い。ついでに中味も重い。
うっかり枕元に積み上げて眠ってしまえば寝返りのうちようによっては大怪我をするだろう。
危険。
福田 恆存・花田清輝 江藤淳 吉本隆明 竹内好 林達夫の6人のコンピアルバム。
竹内好の魯迅
「魯迅の見たものは暗黒である。だが、彼は、満腔の熱情をもって暗黒を見た。そして絶望した。絶望だけが、彼にとって真実であった。しかし、やがて絶望も真実でなくなった。絶望も虚妄である。「絶望の虚妄なることは正に希望と相同じい。」絶望も虚妄ならば、人は何をすればよいか。絶望に絶望した人は、文学者になるより仕方ない。何者にも頼らず、何者も自己の支えとしないことによって、すべてを我がものにしなければならぬ。かくて文学者魯迅は現在的に成立する。啓蒙者魯迅の多彩な現れを可能にするのものが、可能となる。私が彼の回心と呼び、文学的正覚と呼ぶものが、影が光を生み出すようにして生み出されるのである。」
江藤淳の夏目漱石もチラ出しだけどおもしろかった。ずんと来た。
並行して高橋源一郎「日本文学盛衰史 講談社を読んでいるのでさらに面白い。
ついでに関川 夏央, 谷口 ジロー の『坊っちゃん』の時代 双葉文庫も読んでいると熱い。
吉本隆明はマチウ書試論2ページ目で深く落ちた。簡単に落ちた。
朝まで落ちた。
by kousakudou
| 2009-12-02 23:42
| 漁(古本)