2010年 01月 12日
寝かせて拾い |
温泉にぬくもりついでに漁にいそしむ。
■「イデオロギーの崇高な対象」スラヴォイ・ジジェク 河出書房新社 1年半ほど前に発見していたが1000円。線引きありなのに1000円。
ヘーゲルを通り一遍でスルーしてた僕に、知人がラカンでヘーゲル読みすると変わるよ、これ読め、と薦められていた。
そろそろいいだろうと、カウンターにまで持ってていくらになると交渉。半額500円と言われいったんあきらめたが、しつこく300円くらいにならん?とねじ込むとなぜか100円になった。
もういい。読まなくても。
「すべての「文化」はある意味で反動形成である。つまり、人間に自然や動物的恒常性との臍帯を断ち切らせた不均衡・外傷的核・根源的対立を制限し、水路をつけ、育て(cultivate)ようという試みである。その目的はもはや欲動の対立を廃絶することではない。それどころか、それを廃絶しようという希求こそがまさしく全体主義の誘惑の源泉なのである。最悪の大量殺人やホロコーストはつねに、調和にみちた存在としての人間の名において、対立も緊張もない「新しい人間」の名において、なされてきたのである。
エコロジーにも同じ論理がはたらいている。人間そのものが「自然の傷」であり、自然な均衡に戻ることはできない。人間が自分をとりまく環境と調和するためになしうる唯一のことは、この裂け目・亀裂・構造的根こそぎをそっくり受け入れ、しかるのちに事物をできるかぎりうまく組み立てることである。他のすべての解決ー自然に回帰できるのではないかという幻想、自然を全面的に社会化できるという発送ーは全体主義に直結している。」(はじめに より)
むむむ?やっぱり読む。読みます。ラカンはしんどいががんばります。
前オーナーの線引きはツボをおさえてて読みやすい。
公設総合病院の心療内科系インターンの放出とみた。
■岩波講座 日本通史第1巻 第7巻~第10巻(中生)
古本市場では全巻25巻揃いで10000円で買える。
よって一冊100円でも少し高いなあと躊躇した。
全部揃っても読まないと判断(人生は短い)。
中世にしぼった。断ち切ろうとしても断ち切れない網野史学の呪縛である。
現日本の資本主義の祖形のようなものが芽生える瞬間を想像してみたい。その場としての「市」の発生をずっと追いかけている。市庭と書いて「いちば」 。庭は場である。市の立つ場所は境界。あっちゃの世界とこっちゃの世界の交流点。それはある種の流動空間であった。そこからどのようにして「市町」が固定され、商人の世界が生まれたのか。
少ししか勉強していないが、スーパーの即売や季節の催事の起動力のようなものが中世にあるような。
ネットしてても突き刺さってるのだよ。古代や中世や氷河期が。
■「概説西洋経済史」荒井政治・竹岡敏温編 有斐閣 選書
初漁で手に入れた「経済思想史―社会認識の諸類型」と「「貨幣の思想史―お金について考えた人びと 」の並行読みがおもしろくて、通年的補強にと。ちと古めかしい。にしても。有斐閣という出版社の書籍の色気のなさはある意味潔い。
これもある意味教科書なのだが、農家にはなじみの深い「ノーフォーク式輪栽」がどれほど普及したか?とか、古典荘園のなりたちとその崩壊とか、中高で教えてもらったはずのイメージとはずいぶん違う。
輪作やら農地転換やら何故にそれほど大掛かりに農業しんといかんかったのよ。。と。
■その他、新約聖書関連2冊、ヤジキタ漫画、のだめ最終巻、中原中也詩集。
■「イデオロギーの崇高な対象」スラヴォイ・ジジェク 河出書房新社 1年半ほど前に発見していたが1000円。線引きありなのに1000円。
ヘーゲルを通り一遍でスルーしてた僕に、知人がラカンでヘーゲル読みすると変わるよ、これ読め、と薦められていた。
そろそろいいだろうと、カウンターにまで持ってていくらになると交渉。半額500円と言われいったんあきらめたが、しつこく300円くらいにならん?とねじ込むとなぜか100円になった。
もういい。読まなくても。
「すべての「文化」はある意味で反動形成である。つまり、人間に自然や動物的恒常性との臍帯を断ち切らせた不均衡・外傷的核・根源的対立を制限し、水路をつけ、育て(cultivate)ようという試みである。その目的はもはや欲動の対立を廃絶することではない。それどころか、それを廃絶しようという希求こそがまさしく全体主義の誘惑の源泉なのである。最悪の大量殺人やホロコーストはつねに、調和にみちた存在としての人間の名において、対立も緊張もない「新しい人間」の名において、なされてきたのである。
エコロジーにも同じ論理がはたらいている。人間そのものが「自然の傷」であり、自然な均衡に戻ることはできない。人間が自分をとりまく環境と調和するためになしうる唯一のことは、この裂け目・亀裂・構造的根こそぎをそっくり受け入れ、しかるのちに事物をできるかぎりうまく組み立てることである。他のすべての解決ー自然に回帰できるのではないかという幻想、自然を全面的に社会化できるという発送ーは全体主義に直結している。」(はじめに より)
むむむ?やっぱり読む。読みます。ラカンはしんどいががんばります。
前オーナーの線引きはツボをおさえてて読みやすい。
公設総合病院の心療内科系インターンの放出とみた。
■岩波講座 日本通史第1巻 第7巻~第10巻(中生)
古本市場では全巻25巻揃いで10000円で買える。
よって一冊100円でも少し高いなあと躊躇した。
全部揃っても読まないと判断(人生は短い)。
中世にしぼった。断ち切ろうとしても断ち切れない網野史学の呪縛である。
現日本の資本主義の祖形のようなものが芽生える瞬間を想像してみたい。その場としての「市」の発生をずっと追いかけている。市庭と書いて「いちば」 。庭は場である。市の立つ場所は境界。あっちゃの世界とこっちゃの世界の交流点。それはある種の流動空間であった。そこからどのようにして「市町」が固定され、商人の世界が生まれたのか。
少ししか勉強していないが、スーパーの即売や季節の催事の起動力のようなものが中世にあるような。
ネットしてても突き刺さってるのだよ。古代や中世や氷河期が。
■「概説西洋経済史」荒井政治・竹岡敏温編 有斐閣 選書
初漁で手に入れた「経済思想史―社会認識の諸類型」と「「貨幣の思想史―お金について考えた人びと 」の並行読みがおもしろくて、通年的補強にと。ちと古めかしい。にしても。有斐閣という出版社の書籍の色気のなさはある意味潔い。
これもある意味教科書なのだが、農家にはなじみの深い「ノーフォーク式輪栽」がどれほど普及したか?とか、古典荘園のなりたちとその崩壊とか、中高で教えてもらったはずのイメージとはずいぶん違う。
輪作やら農地転換やら何故にそれほど大掛かりに農業しんといかんかったのよ。。と。
■その他、新約聖書関連2冊、ヤジキタ漫画、のだめ最終巻、中原中也詩集。
by kousakudou
| 2010-01-12 23:35
| 漁(古本)