2009年 11月 26日
静かに週間 肥料に関してあれこれ |
■11月中旬頃近所の露地シシトウ(ナス科果菜)を栽培している農家からの相談がありました。
「調子は良かったのに、ここのところ急激に樹勢が衰えてきた。追肥のタイミングや種類がわからない」
とな。
気温や地温の低下が大きな要因だと思うのでじたばたしても厳しいというのが僕の考えでした。
変数が多いのでこれっと要因を限定するのは無理ですが、今後のために考えられる要素を列挙しました。
○土の中に足りないのか、あっても吸わない、吸えないのかを判断すること。
○追肥は地温のことを必ず考慮すること。地温が下がると土壌中の微生物活動が低下する。
○ナス科でもシシトウやピーマン類は寒さに弱い。あきらめる。
○ひっぱるなら地温を上昇させる工夫をすること。
○当地露地でこの時期に固形肥料を多めに振ってもナス科には無駄な場合が多い。
○できれば液肥。ただし少量多回数にしなければ一段と地温低下で逆効果。この時期には多回数の回数が稼げない。
○有機発酵「液肥」系は経験上効果あり。化成とアミノ酸系(有機系)のハーフもおいしい。
○固形を振るなら、化成使用可能であれば硝酸系。
○アンモニアだと低温化では効き(硝酸になりにくいぞ)が遅い。
○窒素よりややカリ多めに配合を工夫する。促成篤農家の経験蓄積的技術。
○でもやっぱり露地はあきらめようよ。これ以上お金つっこんでも帰ってこんよ。
○来期には少しでもひっぱれるように。
○追 なりこみの時期に合わせて追肥をしていたようですが気温が下がると高温期と同じタイミングでは間に合わなくなる。
■早生ナバナの施肥その後
○天然硫加+オーガニック332+えひめAI2は大当たり。
○大きな要因はカリ不足であった。ときに低温期のカリはなめたらいかん。
○潮や気温の関係もあるが葉色や艶が明らかによくなる。
○おまけに土中の石灰も効いてきた。いろいろなものを吸って厚みがありシャープなエッジ感。質感が大きく変化した。虚弱体質慢性胃潰瘍オヤジから18歳の若者へ。
○液肥に溶かしたのもよかったと思う。僕の腕では固形のコントロールは難しかった
○ここ数年、土中に石灰があるのに石灰不足の症状を解消するのに悩みに悩んだ。拮抗作用でカリ恐怖症、そして慢性の窒素恐怖症に陥っていた。
○F1みたいな条件でスタートするとカリや苦土の吸いも旺盛で、そのフォローができていなかったのかもしれない。適度な水と窒素・カリ(リン酸は土中にいっぱい)でここまで変化するのかと驚き。
○ささやかですが大きな一歩。
○あくまで当地の産業資本主義的早生ナバナのこと。
○そしてこれをお金に換えるタイミングや作業はまったく別の次元の問題。
「調子は良かったのに、ここのところ急激に樹勢が衰えてきた。追肥のタイミングや種類がわからない」
とな。
気温や地温の低下が大きな要因だと思うのでじたばたしても厳しいというのが僕の考えでした。
変数が多いのでこれっと要因を限定するのは無理ですが、今後のために考えられる要素を列挙しました。
○土の中に足りないのか、あっても吸わない、吸えないのかを判断すること。
○追肥は地温のことを必ず考慮すること。地温が下がると土壌中の微生物活動が低下する。
○ナス科でもシシトウやピーマン類は寒さに弱い。あきらめる。
○ひっぱるなら地温を上昇させる工夫をすること。
○当地露地でこの時期に固形肥料を多めに振ってもナス科には無駄な場合が多い。
○できれば液肥。ただし少量多回数にしなければ一段と地温低下で逆効果。この時期には多回数の回数が稼げない。
○有機発酵「液肥」系は経験上効果あり。化成とアミノ酸系(有機系)のハーフもおいしい。
○固形を振るなら、化成使用可能であれば硝酸系。
○アンモニアだと低温化では効き(硝酸になりにくいぞ)が遅い。
○窒素よりややカリ多めに配合を工夫する。促成篤農家の経験蓄積的技術。
○でもやっぱり露地はあきらめようよ。これ以上お金つっこんでも帰ってこんよ。
○来期には少しでもひっぱれるように。
○追 なりこみの時期に合わせて追肥をしていたようですが気温が下がると高温期と同じタイミングでは間に合わなくなる。
■早生ナバナの施肥その後
○天然硫加+オーガニック332+えひめAI2は大当たり。
○大きな要因はカリ不足であった。ときに低温期のカリはなめたらいかん。
○潮や気温の関係もあるが葉色や艶が明らかによくなる。
○おまけに土中の石灰も効いてきた。いろいろなものを吸って厚みがありシャープなエッジ感。質感が大きく変化した。虚弱体質慢性胃潰瘍オヤジから18歳の若者へ。
○液肥に溶かしたのもよかったと思う。僕の腕では固形のコントロールは難しかった
○ここ数年、土中に石灰があるのに石灰不足の症状を解消するのに悩みに悩んだ。拮抗作用でカリ恐怖症、そして慢性の窒素恐怖症に陥っていた。
○F1みたいな条件でスタートするとカリや苦土の吸いも旺盛で、そのフォローができていなかったのかもしれない。適度な水と窒素・カリ(リン酸は土中にいっぱい)でここまで変化するのかと驚き。
○ささやかですが大きな一歩。
○あくまで当地の産業資本主義的早生ナバナのこと。
○そしてこれをお金に換えるタイミングや作業はまったく別の次元の問題。
by kousakudou
| 2009-11-26 23:42
| 土ラボ(資材・技術等)